泰然自若のディフェンス・コントローラー/アンドレ・バイア

 

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André Luiz Bahia dos Santos Viana
アンドレ・バイア

今季も3CBの中央でノンストップ・フットボール支えるアンドレ・バイア。本人曰く、日本でプレーすることは「導かれた運命だった」ようだ。

04-05年にフェイエノールト(オランダ)に2005年に加入したバイアは、およそ1年間、小野伸二とプレー。そして、フェイエノールト最後のシーズンとなった10-11シーズン後半には期限付き移籍で加入した宮市亮と半年間プレーしている。

そして、チームメイトから“パパ”と呼ばれるブラジル人DFが日本への想いを強めたのは、鹿島アントラーズを3連覇に導いたディエゴ・オリヴェイラだった。フェイエノールトを退団したバイアは、サムスンスポル(トルコ)を経て2013年に母国ブラジルのボタフォゴに加入。そこの指揮官を務めていたのがオリヴェイラだった。

湘南1年目は右に遠藤航(現浦和)、左に三竿雄斗(現鹿島)。遠藤が移籍した翌年は右に岡本拓也。そして、三竿が抜けて岡本が右WBにポジションを移した今季は左に高卒1年目の杉岡大暉、右にはMFが本職だった23歳の山根視来とトリオを組んでいる。

彼らに共通するのはプロとしての実績が決して多くはないということ。
既にリオ五輪世代で主将を務めていた遠藤は例外だが、三竿は早稲田大学から入団2年目。浦和時代の岡本のJ1出場はたった13試合。今季に至っては市立船橋を卒業したばかりの杉岡と、今季がリーグ戦初出場の山根。曺貴裁監督がディフェンスラインに若手を起用できるのも、バイアの存在が大きいと思う。

Jリーグサッカーキングのバイア・杉岡のWインタビューでバイアは「自分の役割は大暉を助けることだと思っている」という男気コメント。バイアをはじめ、元日本代表で37歳の坪井慶介、湘南9年目の最古参・島村毅といったベテランから杉岡は多くのことを学んでいるのだろう。

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ポルトガル語スペイン語で「心」を指すcorazón(コラソン)。そしてバイアの今季のキャッチフレーズは情熱闘将(コラソニスタ)。表には出さずとも、内に秘めた熱い闘志を持つアンドレ・バイアを今季も期待しています。

日曜日の横浜の夜に…

2017年6月25日
横浜FCvs湘南ベルマーレ
ニッパツ三ツ沢

ピッチの中というのは、単純にひとつのボールを奪い合うサッカーという競技ですけれど、僕は今日も思ったんですが本当に人生そのものだと思います。大丈夫だと思って足を止めたら大丈夫じゃなかった、もうダメだと思ったらダメになる、でも諦めなければ何かが起こるというのは全部人生と同じだと思います。

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